鍼と灸の効能

風邪

あっと間に3月に入り、なんとなく暖かさも感じるこの頃ですが、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

まだまだ急に寒い日もあるので、寒暖の変化についていけない人も多いと思います。

「風邪引いちゃったぁ」という人もいるでしょう。しかし「風邪」は病気ではありません。

呼吸器系の急性炎症の総称で、「風邪症候群」といわれ、おもにウイルスによって引き起こされます。

 

あれれ、ウイルスって…。 じゃあインフルエンザとは何が違うのか?

実は症状が違うのです

 

風邪は2~3日前から調子が悪く、徐々に悪くなっていきます。

鼻水、鼻づまり、くしゃみ、喉の乾燥などがありますが、発熱はそんなに高くありません。食欲もそこそこあります。

 

インフルエンザは突然発症して急激に悪くなります。

悪寒、発熱、関節痛、筋肉痛なども引き起こし、39~40度の発熱をみます。

食欲はもちろんありません。ただし事前のワクチンが有効です。

インフルエンザの場合、風邪にくらべ症状が激しいわけです

 

「風邪症候群」ではウイルス自体を退治する方法はないので、対症療法が主なものとなります。

鼻水がひどければ鼻水を止める薬で、咳がひどければ咳をとめる。熱があれば解熱剤をというように風邪自体は薬では治せません。

対症療法で症状を抑えつつ、免疫機構が働いてウイルスを退治してくれるのを待ちます。

鍼灸と風邪

”鍼灸”でもよく風邪の施術をすることがあります。

でも、これはタイミングが大事です。

 

ちょうど風邪の引き始めの時に施術をすると非常に治りが早いのですが、タイミングを逃し、風邪のウイルスが体内に入り込んでしまうとちょっと厄介です。

 

引き始めにはまず”お灸”が威力を発揮します。

背中の首の後ろに、少し出っ張った骨に触れるところがあります。

ツボでいう「大椎」で、そこに熱さが通るまでお灸をすえていきます。

これで風邪の症状がグッと軽くなるのです。

 

でも皆さんは、自分でお灸をすえるのは難しいですね

そこでひとつ、簡単な方法があります。

ドライヤーです。

これなら自分の手で持って使いこなせますね。

あと、市販の貼るカイロもいいでしょう。

ただ、これは低温やけどに気をつけないといけません。

 

もし咳がひどくなかなか止まらない、喉が痛いという時は大根を薄くスライスして、そこに蜂蜜をかけておき、でてきた汁を飲むと痛みが和らいでくれます

いずれにしても、まずは風邪を引かないよう予防するのが一番です。

外出先から帰ったら”うがい”と”手洗い”はかかせないでしょう。

それでも風邪をひいてしまったら、とにかく温かくして体を休める。

 

まだまだ寒い日もあります。

こんなときだからこそ体の声を聞いてあげて無理をしないように。

健康が一番です

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症状の一覧

ここでは、季節にあわせた様々な「症状」に対して「鍼・灸」がどのように効いていくかを説明していこうと思います。

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