鍼と灸の効能

肩こり

じめじめとしたうっとうしい梅雨時期など、なにやら気候が落ち着かない日がありますね。

そんな中、肩のこらない?「肩こり」のお話しです。

肩こりとは

施術にいらっしゃる方の多くは「肩がこった」「肩がパンパン」とおっしゃいます。

では「肩こり」って、どんな状態でしょうか?

「もう肩にドーンと石が乗っているような…」「肩の中にコリコリしたものがあって…」「肩だけじゃなくて首もガチガチ…」

本当にそうですね。首から肩にかけて、実は大小たくさんの筋肉が重い頭を支えて働いています。筋肉が働くためには酸素と栄養が必要ですが、これらは血管を流れる血液で運ばれます。

 

実は「肩こり」は血行不良によって筋肉に疲労物質がたまって、こり固まった状態をいいます。

血液がちゃんと流れてくれないので乳酸などの疲労物質がたまり、より筋肉が固くなる。固くなるともっと血管を圧迫して…まさに悪循環に入ってしまうわけです。

血行不良は何故おこる?

1.姿勢

パソコンをじっと同じ姿勢で操作する。画面を食い入るように猫背でみる。等すると、肩や首に大きな負担となります。

 

2.内臓疾患

狭心症や心筋梗塞、糖尿病、高血圧なども循環が悪くなり「肩こり」を引きおこします。この時にはまず病気の治療が第一です。

 

3.ストレス

精神的な緊張があると交感神経(自律神経の一つ)が優位に働きます(戦闘態勢に入っているわけですね)。そうすると筋肉内の血管は収縮し、血行が滞り、筋肉中の老廃物(乳酸など)が溜まって「肩こり」をひき起こします。

肩だけじゃなかった

約400万年前、人は二本足で立って直立し、歩き始めたと言われます。

立つことで、人は頭を首で支えなくてはなりませんでした。

しかも上下左右、首を自由に動かして身を危険から守らなくてはなりません。このため、首には強じんな筋肉が幾重にもなっているのです。そして、これらの筋肉は首と肩と両方にまたがっているので「肩こり」だけではなく「首コリ」も起きるわけです。

あなたの首はどうですか?

肩こりになりやすい人は・・・

もともと男性より女性のほうが「肩こり」になりやすいと言われています。特に、自律神経の働きが不安定になる更年期は要注意といえましょう。

自律神経の乱れは手足の冷えやのぼせ、発汗、めまい、頭痛など様々ですが、「肩こり」もひき起こします。

また、長時間同じ姿勢でパソコンを見つづけるデスクワークも大敵。

そして、これから夏にむかい、どこでも使い出すクーラーもそうです。寒いと歯がガチガチふるえたり、体が自然にブルブルふるえてきます。

これは脳が「寒いゾー」とキャッチすると、いちばん熱を作り出す筋肉をケイレンさせて熱を作らせ、他方、血管は熱を逃がさないよう「ギュ」っと細くなります。これが血行不良を引きおこしてしまうのです。

鍼灸では

”鍼”を打つと、その部分の血行がよくなることがわかっています。

”鍼”をすることで収縮している血管をひろげ血行を良くしてやることで、その部分にある老廃物は流され、新しい酸素や栄養が運ばれてくるわけです。

”お灸”もほんわかと熱が入ってゆくため、筋肉は弛緩してゆき、血行も改善されていきます。

鍼灸以外では

ちょっと前に流行った「肩甲骨まわし運動」。あれは意外に効きます。

とにかく筋肉を動かすことで血行を良くしていくことが大切です。

それと冷やさないことも重要です。冷えると前回のコラムでも書きましたが、いろいろと問題が出てきます。

セーターやカーディガンを一枚はおるようにしてみましょう。

それでもだめなら

いろいろ書きましたが、肩がこってしまったら一度、鍼灸院の扉を叩いてみてください。

一回で全部とれて楽になるのはまれですが、ゆっくりとでも確実に「肩こり」がほどけてゆくはずです。

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症状の一覧

ここでは、季節にあわせた様々な「症状」に対して「鍼・灸」がどのように効いていくかを説明していこうと思います。

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